折り目正しく (2023.3.16)

日々のこと

折り目正しく

辞書を調べると「態度がきちんとしているさま。行儀作法にかなっているさま。礼儀正しい。」となっている。語源は布などの折り目がきちんと整っている意から、である。

例えば、1,この店は定員の皆さんが折り目正しいから買い物をしていても心地が良い。2、娘がつれてきた彼氏は近頃では珍しい折り目正しい青年だった。3,彼女の折り目正しい所作は、茶道の先生をやっているおばあさんに日頃から厳しく指導された賜物だ。といった使い方をする。

わたしがこの言葉に出会ったのは、子育て真っ最中のころ。男の子3人、毎日毎日がただただ、あわただしく過ぎていくなかで、とある本の中にあって胸打たれた。出会う言葉によって自分を、そして自分の心をみつめる作業、それが「私の子育て=自分育て」でもあったなと思う。変わったのは、洗濯物を毎日、より丁寧にたたむことだ。心がけたのは「今日も子供たちが健康で過ごせました、ありがとう。今日もケガしなかったのは靴下のおかげです、ありがとう。」という感謝の気持ちをつぶやくこと。「太陽の光をたっぷり浴びて気持ちいいね!」なんて話しかけている日もあったかも。

そうすることで、それまで溜まっていく一方だった洗濯物たちが、まるで生き物のようにパワーを感じる存在に。

手アイロンをかけて折り目をつけながら、私のハンドパワーも重ねていく。そんな誰かを思って家事をする日々って、なんて幸せなんでしょう。そんな思いを振り返りながら、、、

来週には大学を卒業する長男が家に帰ってくる。5人家族に舞い戻る。洗濯物がまた増えるなーなんて思いながら 笑

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